あるベテラン職人さんと仕事をした時のことです。
現場が終わって、「久しぶりに飲みに行きますか!」と居酒屋さんへ行きました。
席に着いた途端、その職人さんの作業着のズボンのポケットから出てきたのは、
私達tileworksオリジナルタイル “ラムダ” でした。
「持ってきちゃった、、。帰りがけに思わずね、ポケットにシュッと入れちゃったの。」
バリッバリの職人最前線にいるその職人さんが、ニコニコしながら言いました。
でも、毎日毎日何十年もタイルに触れている職人さんが、
思わずポケットに忍ばせて持って帰りたくなるタイルなんだ、
と思うと、とても嬉しくなりました。
毎日仕事でタイルを張っている職人さん達からは、
一年中毎日タイルのことを考えてる私の親方は「タイルの変態」なんて言われてます。
ところで、”タイル”って奥深いです。
マンションの外壁に張ってるのも”タイル”。
コンビニの床に張ってあるツルツルしたのも”タイル”。
でも、オシャレなキッチンに凝ったデザインで一枚だけ張ってるのも、”タイル”です。
“タイル”という言葉の範囲が広すぎて、人によってイメージが全然違い、
もしかして理解されづらいのかもしれません。
タイルは、紀元前1000年頃にはすでに装飾材として使われていたらしく、
私にとっては半永久に自分の愛着ある空間を作れるものだと思ってます。
これからどんな新しい空間を作っていけるか、自分でも楽しみです。
職人修行はどこまでも続きます。(記 : 吉永)