落ちた!

痛い失敗の話です。

ある日、天井近くの高いところで仕事をしていた時のこと、
見事に足場にしていたビールケースから床に落ちました。
ふっと足を踏み外して、床に尻餅をつきました。
お尻から落ちたので、大事には至らずただただ痛いだけ。
普段から大きなお尻だと言われていますが、それが少しは役立ったのか役立っていないのか。。

親方には、当然怒られました。
「仕事に集中していない!!なにやってんだ!!!!!」と。

その時は、知り合いのタイル職人さんから借りたラジオで
オペラを大音量でかけていたのです。
とてもいい気分、なんだか壮大な気持ちで仕事をしていました。
でも、普段は作業中に音楽をかけることはしません。
それには理由もあって、例えばタイルを叩いたときの音で接着剤が十分タイルの裏に回っているか聞き分けたり、
タイルを切る音で安全に電動工具が動いているか聞き分けたり等、作業音も大切な音の一つであるからです。

ただ、その日は少し慣れてきた現場だったのもあり、気分転換にラジオをかけていました。
朝のきりっとした気分の中、重厚なオペラの音色にノリノリです。
そして、、、落ちました。仕事に集中していなかったのは間違いありません。
お尻の痛みよりも、自分が音楽に気を取られ集中していなかった事にショックを受けました。
自分のダメさ、を感じるのはツラいです。しかも、失敗といっても防げたはずの失敗。。
その後お尻は1ヶ月間痛み続けました。

ある職人さんの話で、そのベテラン職人さんも若い頃、
音楽をノリノリで聴きながら仕事をしていて、カッターで親指をスーっと切ってしまったそうです。
以来、絶対に音楽はかけないとおっしゃって言ました。
私はもっと、集中するべき大切さを考えました。
他の職人さんは、いつも音楽をかけながら仕事をしていて、それは自分が集中していれば音楽が耳に入ってこないからたそうです。
音楽が聴こえてしまうのは集中力が足りない証拠、もっとちゃんとしよう、と思う自分の目安に音楽をかけると言っていました。
音楽の使い方って、人それぞれなんだなぁと思いました。

落ちたときに乗っていたのと同じタイプのビールケース。街中で遭遇すると、苦い思い出が蘇ります。
落ちたときに乗っていたのと同じタイプのビールケース。
街中で遭遇すると、苦い思い出が蘇ります。

職人修行はどこまでも続きます。(記: 吉永)

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